スペイン三大祭りの1つファジャス(火祭り)【Las fallas de Valencia 2021】
スペインの3大祭、一度は聞いたことがあるだろうか。
日本テレビの「世界の果てまでイッテQ」お祭り企画で昔よく取り上げられてたあれである。
【スペイン3大祭り】
1.バレンシアの火祭り(ファジャス)
2.セビージャの春祭り(フェリア・デ・アブリル)
3.パンプローナの牛追い祭(エンシエロ)
今日はその中でもバレンシアの火祭り(ファジャス)について、書いていく。
目次
火祭り(ファジャス)とは??
ファジャスとは、バレンシアのセントジョセフで毎年3月15日から19日まで5日間にかけて行われるお祭りのこと。
バレンシアの大工の守護聖人サン・ホセを祭るために、大工職人が要らない木材などを燃やしたのが起源と言われている。
ファジャと呼ばれる火祭り人形を職人が1年かけて作り、その中から一番良い人形が人気投票で選ばれる。
1位に選ばれた火祭り人形だけ燃やされず、博物館などに飾られる。
その他の人形は最終日(3月19日)に全て燃やされ、その光景はまさに火祭りである。
ちなみに、作られる人形の数は数百以上にもおよぶとのこと。
一部の火祭り人形への抗議
"様々"な火祭り人形が作られ、盛り上がりを見せるファジャスだが、
異なる宗教や文化、人物をテーマに作られる人形やそれらが燃やされることに対して、抗議されている。
例えば、2013年にはヒンドゥー教コミュニティーの抗議により、一部の人形の中から「神聖」とされる要素は取り除くことを余儀なくされた。
また、2018年にはカトリック界からの抗議により、カトリック教会の聖人ビセンテ・フェレールに模して作られた人形の修正を余儀なくされた。
さらに、今年度はイスラム教徒の方々からイスラム文化(モスクや月など)の要素が含まれている神聖な人形が燃やされることに反対意見があがった。
ファジャス委員会はこれを受け入れ、以下のようにコメントした。
「私たちの意図は、決して皆さんを怒らせることではなく、みんなで手を取り合うことができる祭典を作ることです。」
一方で、SNSの一部の人達からは、
「このように燃やす人形に制限までかかってしまうと、今までのファジャス文化がなくなってしまう。」という声が挙がっている。
また、これは余談だが、数年前のファジャスでは、前アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプなど、著名人の人形も作られていた。これに関しては、個人的には発想がおもしろくて好きだった。
2017年に参加したファジャスについて
今年度はコロナウイルスの影響により、開催時期が延期されて、9月1日〜9月5日に行われた。
つまり、今日はファジャス最終日(9月5日)である。
この記事を書いたきっかけは、昨日SNSにあがっていたファジャス動画だ。
(本来は最終日に人形を燃やしていくはずだが、昨日すでに燃やされていた。なぜ?)
実は、私も4年前の2017年にファジャスに参加したことがあり、観衆に押しつぶされながら、目の前で人形が焼けていくのを見ていた。
実際のファジャスは、迫力満点だった。
この人形からは10メートルほど距離があったが、熱すぎてやけどしそうになった。
一度人形の近くに陣取ったが最後、人が多くて後ろには下がれないのでお気をつけて。
当時私はスペインのサラマンカに住んでいたが、この旅行でのバレンシア滞在日数は1日だったので、ファジャス後クタクタになって帰ったのを覚えている。
今考えると、何を生き急いでいたのか、、
今後もちょこちょこスペイン情報を更新していこうと思う。
今日のアウトプットはここまで。